レチノールとは?
レチノールとは、ビタミンAの一種です。
2017年にシワ改善有効成分として厚生労働省から認可されました。
毛穴を引き締め、ニキビと小ジワの減少、細胞のターンオーバーを促進、シミやたるみの改善など様々な効果を期待されて多くの化粧品に含まれています。
ゼオスキンの製品にもこのレチノールは含まれている製品が沢山あります。
ビタミンAの定義
ビタミンAには大きく分けて「○○酸レチノール」「レチノール」「レチナール」「レチノイン酸」があります。
ゼオスキンのセラピューティックで使用するトレチノインもビタミンAの一種ですが、レチノールとは全くの別物です。
基礎化粧品などの紹介で「ビタミンA」配合と記載された多くの場合は、「レチノール」を示していることが多いですが、
レチノールには約2,000種を越える誘導体※があり、その誘導体の総称を「レチノイド(retinoid)」と言います。
※誘導体とは、原子の置き換えなど、母体の構造や性質を大幅に変えない程度の改変がなされた化合物のことを指します。
レチノイドを含む化粧品でも「レチノール配合」と記載している製品があります。広い意味では間違いではありませんが、シワ改善効果などを期待する場合、誘導体ではないレチノール(ピュアレチノール)を含む製品を購入しましょう。
ビタミンAの種類
日本で認可されている成分は「レチノール」「酢酸レチノール」「パルミチン酸レチノール」です。
認可されていないものも含めて主に化粧品によく使われるものが、下記の表にあるものになります。
右に行くほど刺激が強くなります。
レチノールから右は皮剥けが起こるようになります(度合は個人差あり)が、新陳代謝を促進してお肌のシワやハリ、透明感などの高い効果が期待できます。
レチナールはビタミンAの一種で、最もレチノイン酸に近いとされています安定が難しく開封後劣化してしまうため、化粧品等で使用しにくい成分です。
レチノイン酸(トレチノイン)は医薬品なので、お薬として処方します。
ゼオスキンでは、レチノールを安定化させた「オレオソーム化レチノール」「マイクロエマルジョン化レチノール」などが使われています。
ピュアレチノールの方が高い効果が期待されますが、「○○酸レチノール」にもメリットがあります。 「ピュアレチノール」を使用すると多くの場合A反応(レチノイド反応)と呼ばれる症状が起ります。これの反応には個人差があります。 ■赤み ■痒み ■ニキビ ■乾燥 ■皮剥け 等 濃度や製法により、この症状の度合や出現するタイミングが違うので、ご自身にあった製品を選びましょう。 いきなり強い反応が怖い場合は、徐々に濃度を上げていく方法もあります。レチノールの種類
例えばパルミチン酸レチノールは、レチノールに高級脂肪酸であるパルミチン酸を結合してエステル化した油溶性(脂溶性)ビタミンA誘導体です。
レチノールは、とくにシワへの高い効果が期待されますが、非常に不安定な性質です。
パルミチン酸レチノールは、もともとお肌本来に存在するレチノール成分でレチノールを安定化するためにパルミチン酸を結合したものなのでお肌にしっかりと貯蔵され、長く効果が期待出来ます。(ストック型)
A反応(レチノイド反応)
代表的なA反応